まえがき
前回の記事から引き続きご覧くださっている方はありがとうございます。
今回はLAN側の設定をします。
実は実機でやっている時にDNS周りでハマってしまったので、それに伴いDHCP Serverが広告するDNS ServerのIPアドレスが8.8.8.8
となっています。
原因が分かり次第修正致しますので、ご容赦ください。
追記(02/27)
DNS Serverの設定を追記しました。
設定値
LAN IP帯(サブネット) = 10.0.0.0/24
eth0 = LAN
eth1 = WAN
DHCP Pool name = LOCAL
DHCP Server IP =10.0.0.1
DHCP IP Lange = 10~20
DHCPの設定
では設定を開始していきます。
configure
コマンドを実行して設定モードへ以降し、
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL
と入力します。
このコマンドでdhcp-server の設定をする事を明示的に示しています。なので実はやらなくて良かったり
次にset service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 default-router 10.0.0.1
。
DHCP Serverに接続されたコンピューターにデフォルトルートは10.0.0.1だぞと通知するための設定です。
さらにset service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 dns-server 8.8.8.8
を実行します。
これは接続されたコンピューターに使用するDNS Serverは8.8.8.8だぞと通知するための設定です
どんどん行きましょう。
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 range 0 start 10.0.0.10
、
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 range 0 stop 10.0.0.20
。
この設定はDHCP Serverが配るIPアドレスのレンジを指定しています。
今回は10~20までの11個のアドレスを使う予定なので上記の設定となります。
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 lease 86400
上の設定ではDHCPで配られたIPアドレスがどのくらいの間保持されているか(リースタイム)を決めます。
今回は86400秒となっております。
最後に実行するコマンドは
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL authoritative
このコマンドはこのネットワーク唯一のDHCP Serverである事を示しています。
まとめ
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 default-router 10.0.0.1
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 dns-server 8.8.8.8
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 range 0 start 10.0.0.10
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 range 0 stop 10.0.0.20
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL subnet 10.0.0.0/24 lease 86400
set service dhcp-server shared-network-name LOCAL authoritative
ここまで設定すればDHCP ServerからIPアドレスが取得できるようになっていると思います。
VyOSのLANインターフェイスにL2Switchを接続して見てください。
こんなかんじに
ですがまだ外部との通信はできません。
追記: DNSサーバーの設定が出ました。
NAT(NAPT)の設定
NAPTの為の設定を入れましょう。
まず、外部(Internet)に接続されているインターフェイスを選択します。
set nat source rule 1 outbound-interface eth1
今回はeth1でしたが、PPPoE等を使用する場合pppoe0等になります。
次は
set nat source rule 1 source address 10.0.0.0/24
です。
このコマンドでは、変換するIPの範囲を選択しています。
今回はLAN側のIP全てを変換します。
最後に
set nat source rule 1 translation address masquerade
。
1対多で通信するためmasqueradeを選択します。
ここまで設定して、WANの設定をすれば正しく通信されるはず!?
まだこの記事ではWANの設定をしていないので、次回当たりには設定します!
次回はWANがDHCPの場合、PPPoEの場合と
2つの記事に分けて投稿させていただきます。
NAPT,PAT,IP masquerade等色々呼ばれる技術ですが、この記事では全てNAPTに統一させていただきます。
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