みなさんお久しぶりです。
今回はVyOSを使用して、簡単なネットワークを構築する話をしようと思います。
簡単な使い方などの解説もしながら、自分でルーターを作ろう!っていうお話です。
今回は物理の環境ではなく仮想マシン上で行うので、興味がある方はご一緒にどうぞ
まえがき
今回使用する物は、
- Oracle VM VirtualBox
- VyOS 1.2.0
- Ubuntu 18.04 LTS
実行環境はArchLinux上で行いました。
Ubuntu18.04 は、VyOSのDHCPなどの動作確認の為に使用します。
こんな構成になる予定です
環境構築
では環境構築を進めていきます。
VyOSの公式サイトからISOファイルをダウンロードしながらVirtualBoxを構築しましょう。
こちらのサイトのRollingReleaseから最新のISOをクリックしてダウンロードします
VirtualBoxの構築はご自分にあった方式で構築してください。
Macユーザーの方はセキュリティの関係で、許可を出してあげないとインストールができない点に気をつけてください。
ISOのダウンロードが終わり、VirtualBoxが起動するまでしばらくお待ちください
(私のVirtualBoxの言語設定は英語なので、英語で進めていきます。わからない点があったらコメントにて質問してください。)
仮想マシンの準備
ISOのダウンロードが終わりVirtualBoxが起動したら、VirtualBox上の仮想マシンにVyOSをインストールします。
まずVirtualBoxを起動してください
右上あたりにある New
をクリックして、新たな仮想マシンを作成しましょう。
新しい仮想マシンを作るためのウィンドウが出現します。
Name
には仮想マシンの名前を入力します。
とくにつける名前は無いのでVyOS-1.2.0
とでも入力しておきましょう。
Machine Folder
には仮想マシンが保存される場所を指定します。
変える必要も無いのでデフォルトのままで行きましょう。
Type
には仮想マシンの情報を入れます。Windowsではないので変更をしましょう
Linuxにすると右のアイコンと、下のVersion
の部分が変わります。
VyOSはDebian系統のOSなので私はVersion
をDebianに変えましたが、変えなくても大丈夫です。
やることやったら次へ進みましょう。
ここでは仮想マシンに与えるメモリを指定します。
1GB(1024MB)で十分動作するのでこのまま進めます。
ハードディスクの設定をします。
面倒なのでエンターキーを連打してください。
仮想マシンの構築が完了します。
VyOSのインストール
この画面になったら画面の中から[Optical Drive] Empty
という文字を探してください。Storageの中にあると思います。
その文字列をクリックするとメニューが開くので、Choose disk image...
を選択してください。
するとISOファイルを選択する画面になると思います。
先程ダウンロードしたVyOS-1.2.0のISOファイルを探し出して選択してください
選択したら起動しましょう。
右上のStartをクリックしてください
このような画面が出れば正しく起動出来ています。
時間経過でも起動しますが、エンターキーを押しましょう。
しばらく待つと
このような画面になるのでエンターキーを押してください
ログイン画面が出現します。
1個前の画面の時点でログイン画面が出ているんですが、メッセージで隠れてしまっていました。
ログインする際のユーザー名はvyos
、パスワードもvyos
ログインをしたら、install image
を実行します
Welcome to the VyOS install program. This script
will walk you through the process of installing the
VyOS image to a local hard drive.
Would you like to continue? (Yes/No) [Yes]: [return]
Probing drives: OK
Looking for pre-existing RAID groups…none found.
The VyOS image will require a minimum 2000MB root.
Would you like me to try to partition a drive automatically
or would you rather partition it manually with parted? If
you have already setup your partitions, you may skip this stepPartition (Auto/Parted/Skip) [Auto]: [return]
I found the following drives on your system:
sda 8589MBInstall the image on? [sda]: [return]
This will destroy all data on /dev/sda.
Continue? (Yes/No) [No]: YesHow big of a root partition should I create? (2000MB – 8589MB) [8589]MB: [return]
Creating filesystem on /dev/sda1: OK
Done!
Mounting /dev/sda1…
What would you like to name this image? [1.2.0-rolling+201906020337]: [return]
OK. This image will be named: 1.2.0-rolling+201906020337
Copying squashfs image…
Copying kernel and initrd images…
Done!
I found the following configuration files:
/config/config.boot
/opt/vyatta/etc/config.boot.default
Which one should I copy to sda? [/config/config.boot]: [return]Copying /config/config.boot to sda.
Enter password for administrator account
Enter password for user ‘vyos’: [パスワードを入力]
Retype password for user ‘vyos’: [もう1度パスワードを入力]
I need to install the GRUB boot loader.
I found the following drives on your system:
sda 8589MBWhich drive should GRUB modify the boot partition on? [sda]: [return]
Setting up grub: OK
Done!
vyos@vyos:~$
とこのようにインストール作業を進めていきます。
インストール作業が完了したらシャットダウンします。
poweroff
と入力し、y
を押してシャットダウンします
シャットダウンが完了したら先程ISOファイルを選択したように、今度はISOファイルを取り外します。
Choose disk image...
と同じメニューの一番下にRemove disk from virtual drive
というのがあるので、それをクリックします。
そうするとISOファイルの取り外しが完了して、Empty
に変わります。
仮想マシンの設定
Startボタンの近くにSettings
があるので、それをクリックして仮想マシンの設定画面を開きます。
左のNetwork
をクリックしてネットワーク設定を開きます。
Adpter 2
をクリックしてNICを増やす設定をします。
Enable Network Adapter
をクリックしてNICを有効にします。
Attached to:
の右側、Not attached
の部分をクリックしてNICが接続されている先を選択します。
今回は仮想マシンしか接続されていない、内部ネットワークを選択します。
なのでInternal Network
を選択します。
選択したらOKをクリックしてください。
これにてVyOSの仮想マシンの準備は完了です。
ルーターに接続されるクライアントのDebianは各自セットアップしておいてください。
今回はここまでにしておきます。
続編はこちらです。
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