VyOS-1.2.0を使って簡単なネットワークを構築する話。準備編

みなさんお久しぶりです。

今回はVyOSを使用して、簡単なネットワークを構築する話をしようと思います。

 

簡単な使い方などの解説もしながら、自分でルーターを作ろう!っていうお話です。

今回は物理の環境ではなく仮想マシン上で行うので、興味がある方はご一緒にどうぞ

 

まえがき

今回使用する物は、

  1. Oracle VM VirtualBox
  2. VyOS 1.2.0
  3. Ubuntu 18.04 LTS

実行環境はArchLinux上で行いました。

Ubuntu18.04 は、VyOSのDHCPなどの動作確認の為に使用します。

こんな構成になる予定です

Untitled Diagram.png

環境構築

では環境構築を進めていきます。

VyOSの公式サイトからISOファイルをダウンロードしながらVirtualBoxを構築しましょう。

こちらのサイトのRollingReleaseから最新のISOをクリックしてダウンロードします

VirtualBoxの構築はご自分にあった方式で構築してください。

Macユーザーの方はセキュリティの関係で、許可を出してあげないとインストールができない点に気をつけてください。

ISOのダウンロードが終わり、VirtualBoxが起動するまでしばらくお待ちください

(私のVirtualBoxの言語設定は英語なので、英語で進めていきます。わからない点があったらコメントにて質問してください。)

仮想マシンの準備

ISOのダウンロードが終わりVirtualBoxが起動したら、VirtualBox上の仮想マシンにVyOSをインストールします。

まずVirtualBoxを起動してください

gscreenshot_2019-06-10-064624.png

右上あたりにある New をクリックして、新たな仮想マシンを作成しましょう。

新しい仮想マシンを作るためのウィンドウが出現します。

gscreenshot_2019-06-10-065545.png

Nameには仮想マシンの名前を入力します。

とくにつける名前は無いのでVyOS-1.2.0とでも入力しておきましょう。

Machine Folderには仮想マシンが保存される場所を指定します。

変える必要も無いのでデフォルトのままで行きましょう。

Typeには仮想マシンの情報を入れます。Windowsではないので変更をしましょう

Linuxにすると右のアイコンと、下のVersionの部分が変わります。

VyOSはDebian系統のOSなので私はVersionをDebianに変えましたが、変えなくても大丈夫です。

やることやったら次へ進みましょう。

gscreenshot_2019-06-10-065430.png

ここでは仮想マシンに与えるメモリを指定します。

1GB(1024MB)で十分動作するのでこのまま進めます。

gscreenshot_2019-06-10-065545.png

ハードディスクの設定をします。

面倒なのでエンターキーを連打してください。

仮想マシンの構築が完了します。

VyOSのインストール

gscreenshot_2019-06-10-081624.png

この画面になったら画面の中から[Optical Drive] Emptyという文字を探してください。Storageの中にあると思います。

その文字列をクリックするとメニューが開くので、Choose disk image...を選択してください。

するとISOファイルを選択する画面になると思います。

先程ダウンロードしたVyOS-1.2.0のISOファイルを探し出して選択してください

選択したら起動しましょう。

右上のStartをクリックしてください

このような画面が出れば正しく起動出来ています。

DeepinScreenshot_VirtualBox Machine_20190610115848.png

時間経過でも起動しますが、エンターキーを押しましょう。

しばらく待つと

DeepinScreenshot_google-chrome_20190610120649.png

このような画面になるのでエンターキーを押してください

DeepinScreenshot_google-chrome_20190610121121.png

ログイン画面が出現します。

1個前の画面の時点でログイン画面が出ているんですが、メッセージで隠れてしまっていました。

ログインする際のユーザー名はvyos、パスワードもvyos

ログインをしたら、install imageを実行します

Welcome to the VyOS install program. This script
will walk you through the process of installing the
VyOS image to a local hard drive.
Would you like to continue? (Yes/No) [Yes]: [return]
Probing drives: OK
Looking for pre-existing RAID groups…none found.
The VyOS image will require a minimum 2000MB root.
Would you like me to try to partition a drive automatically
or would you rather partition it manually with parted? If
you have already setup your partitions, you may skip this step

Partition (Auto/Parted/Skip) [Auto]: [return]

I found the following drives on your system:
sda 8589MB

Install the image on? [sda]: [return]

This will destroy all data on /dev/sda.
Continue? (Yes/No) [No]: Yes

How big of a root partition should I create? (2000MB – 8589MB) [8589]MB: [return]

Creating filesystem on /dev/sda1: OK
Done!
Mounting /dev/sda1…
What would you like to name this image? [1.2.0-rolling+201906020337]: [return]
OK. This image will be named: 1.2.0-rolling+201906020337
Copying squashfs image…
Copying kernel and initrd images…
Done!
I found the following configuration files:
/config/config.boot
/opt/vyatta/etc/config.boot.default
Which one should I copy to sda? [/config/config.boot]: [return]

Copying /config/config.boot to sda.
Enter password for administrator account
Enter password for user ‘vyos’: [パスワードを入力]
Retype password for user ‘vyos’: [もう1度パスワードを入力]
I need to install the GRUB boot loader.
I found the following drives on your system:
sda 8589MB

Which drive should GRUB modify the boot partition on? [sda]: [return]

Setting up grub: OK
Done!
vyos@vyos:~$

とこのようにインストール作業を進めていきます。

インストール作業が完了したらシャットダウンします。

poweroffと入力し、yを押してシャットダウンします

シャットダウンが完了したら先程ISOファイルを選択したように、今度はISOファイルを取り外します。

Choose disk image...と同じメニューの一番下にRemove disk from virtual driveというのがあるので、それをクリックします。

そうするとISOファイルの取り外しが完了して、Emptyに変わります。

仮想マシンの設定

Startボタンの近くにSettingsがあるので、それをクリックして仮想マシンの設定画面を開きます。

左のNetworkをクリックしてネットワーク設定を開きます。

DeepinScreenshot_VirtualBox Manager_20190610132002.png

Adpter 2をクリックしてNICを増やす設定をします。

Enable Network AdapterをクリックしてNICを有効にします。

Attached to:の右側、Not attachedの部分をクリックしてNICが接続されている先を選択します。

今回は仮想マシンしか接続されていない、内部ネットワークを選択します。

なのでInternal Networkを選択します。

選択したらOKをクリックしてください。

これにてVyOSの仮想マシンの準備は完了です。

ルーターに接続されるクライアントのDebianは各自セットアップしておいてください。

今回はここまでにしておきます。

 

続編はこちらです。

VyOS-1.2.0を使って簡単なネットワークを構築する話。初期設定編


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